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週報
Weekly Report

公開日:2023/12/19 第2918回例会  内容:第2917回(2023/12/12)レポート

例会予定

**第2918回例会のスケジュール**
12/19(火)移動例会 クリスマス会 会場:サンシャインクルーズ・クルーズ

**次回以降のスケジュール**
12/26(火)定款の規定により休会
1/2(火)定款の規定により休会
1/9(火)定款の規定により休会
1/16(火)新年会 会場:中華料理 桃源酒家
1/23(火)年次総会 会場:THETA MU(シータミュー)

本日のお客様

浦和ボーイズ
宍戸 鉄弥様

会長の時間

五十嵐 俊昭会長

皆さん、こんにちは。
本日から、THETA MU(シータミュー)での初めての例会が始まります。これから色々とお世話になることがあると思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
前回のベルヴィ ザ・グランさんでの活動は先週で終了し、今後は全てこちらのシータミューでお世話になる予定です。
食事は内容も温度も前会場以上だと思っていますが、楽しんでいただければと思います。
今日は、卓話の講師である中根さんには、プロ野球の裏話についてお話をしていただく予定です。

皆さんもご存知だと思いますが、大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースに入団することが決まり、その契約金額が驚くべきものでした。報道によると、10年間で総額7億ドル、日本円にすると1015億円にもなるそうです。この金額は、東京ドームを3つ建てることができるほどのものであり、また、スカイツリーを2つ建てることができるほどの額だと言われています。
今朝のニュースでも報じられていたのですが、大谷翔平選手の将来に関する契約金の受け取り方が注目されています。報道によると、彼の10年間、つまり2033年までの年俸は200万ドル、日本円にすると2億9千万円を受け取るそうです。この数字だけでも驚くべきものですが、2034年から彼が75歳になるまでの間は、毎年6800万ドルのお金を受け取ると紹介されていました。
この契約金額はまさに桁外れであり、子供たちにとって夢を抱かせるようなものではないかと期待しています。

来年から、ピッチャーとしてのプレーはしないということで、バッターとして専念するとの報道がありますが彼がどれほど活躍してくれるかものすごく期待をしています。ただ、私の個人的な想像ですが、彼はおそらくお金に左右されない人であり、真にチームのために尽くす姿勢を持っていると思います。彼が本当に10年間という言葉にとどまらず、それ以上もロサンゼルス・ドジャースのために頑張ってほしいと思います。

来週は会員交流のクリスマス例会です。
場所は池袋と、少し遠いかもしれませんが、親睦委員会の皆さんに段取りをお願いしています。今年最後のイベントとなりますので、皆さんが楽しんでいただけることを願っています。よろしくお願いします。以上です。

幹事報告

道口 泰己幹事

皆様、こんにちは。こんにちは。それでは、幹事報告をさせていただきます。

【例会予定】
12月19日火曜日は、クリスマス例会になります。
12月26日、1月2日、1月9日は、定款の規定により休会になります。
1月19日火曜日は、新年会になります。場所は、西武所沢S.C.8階の桃源酒家というレストランになります。18時受付開始、18時30分点鐘になります。
1月23日火曜日は、クラブ協議会になります。

【各種報告】
ございません。

以上、幹事報告を終わらせていただきます。ありがとうございました。

年次総会

鳥居 由美子さん

こんにちは、鳥居です。
先週の欠席についてはあまり大きな声で言うべきではありませんが、年次総会をお休みされた次年度の理事の方にご挨拶いただきたいと思います。
武藤さん、会計を担当します。よろしくお願いします。
細野さん、国際奉仕委員長をお願いします。毎週の出席を厳守していただけることを強くお約束しております。
それぞれ一言ずつ、ご挨拶をお願いします。

鳥居年度 会計
武藤 力夫さん

皆さん、こんにちは。会計をおおせつかりました武藤です。よろしくお願いします。
先週の年次総会は承知していましたが、体調が優れなくて欠席させていただきました。申し訳ありません。
今後は体調を整え、1年間を通して会計を全うできるよう努力しますので、皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

鳥居年度 国際奉仕委員長
細野 達男さん

こんにちは。ただいまご紹介いただきました通り、来年度は国際方針委員長としてお世話になることになりました。
実はお断りしたつもりだったのですが、いつの間にか名前が掲載され、現在に至っています。
私の仕事は、来年度は例会にできるだけ出席し、鳥居さんの余計な口を塞ぐようにチャックすることだと考えています。1年間頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

委員会報告

親睦委員会
加藤 和伸委員長

みなさん改めまして、こんにちは。
親睦委員長の加藤でございます。

締め切りはすでに過ぎておりますが、昨日メールで送信しましたクリスマス例会への参加のご案内は、参加されない方も漏れてはならないということで全員に配信いたしました。失礼をお詫び申し上げます。参加される方へのご案内ということでご理解いただきたいと思います。

ご案内にもある通り、12月19日(火曜日)には、サンシャイン60の59階ではなく、58階、サンシャイン クルーズ・クルーズにてクリスマス会を行います。18時から受付を開始し、18時半に開会点鐘をいたします。所沢で17時10分に集合し、特急で池袋へ向かいます。親睦委員会の井関さんと栗田さんがばっちり誘導し、途中でも案内を行いますので、安心してお越しください。

参加される方で特急に乗られる方は、特急券の手配について締め切りが迫ってしまい申し訳ございませんが、事前に事務局まで14日正午までにご連絡いただければ幸いです。

池袋駅に17時50分ごろに特急が到着するので、その特急の人と一緒に移動するため、17時50分に池袋駅で待ち合わせも予定しています。直接現地に来る方は、午後6時20分までにお越しください。特に連絡は必要ありません。

案内がやや複雑で分かりにくいかもしれませんが、集合場所は3か所あります。所沢駅、池袋駅、そして現地です。所沢からの特急で来る方と池袋駅で合流される方は、事前に事務局に「行きます」とご連絡いただけると助かります。申し訳ありませんが、ご了承いただけますと幸いです。皆さん、参加をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

青少年奉仕委員会
日髙 勉委員長

皆様、こんにちは。青少年奉仕委員の日髙です。青少年奉仕委員会でお手伝いをさせて頂いております、第21回こども「とうきち」将棋大会が今週末の17日(日曜日)に開催されます。
当クラブからは、6名のメンバーがお手伝いに参加することになっています。将棋に興味のある皆様、大会は市役所の8階にある大会議室で午前10時に始まります。もしご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお手伝いいただけると幸いです。

将棋大会の開始式の時刻は12時半です。少しでもお時間がある方は、ぜひ足をお運びください。大会終了後に改めてご報告させていただきます。よろしくお願いいたします。

スマイルボックス

スマイルボックス委員会
柳 麻貴 副委員長

五十嵐年度:326,000円

皆様、こんにちは。スマイルボックス委員会からご報告です。
本日は、15名の皆様にご参加いただきました。たくさんの方々のご協力、本当にありがとうございます。
年度の途中経過ですが、今月で6か月となり年度の折り返しとなりました。本日の集計で、50.3パーセントに達し、無事に折り返し地点に到達しました。ありがとうございます。

中井 眞一郎さん
新しい例会場で大盛会でよかったです。食事も満足です。担当者のご苦労に感謝してニコニコします。

三上 誠さん
ひさしぶりの例会です。申し訳ありませんでした。今後も体調に気を付けて出席させていただきます。

鳥居 由美子さん
大谷選手のドジャースは娘の家から近いので是非観戦したいと思います。お食事が美味しかったので、ニコニコしました。

道口 泰己さん
地区ゴルフに参加しましたら、五十嵐会長よりご祝儀をいただいたので、ニコニコします。

二上 昌弘さん
中根様、本日はお忙しいところありがとうございます。又、結婚記念日おめでとうございます。本日のお話を楽しみにしております。

有坂 和亮さん
早退いたします。よろしくお願いいたします。

橋本 幹男さん
中根様、本日は講師をお引き受けいただきありがとうございます。卓話楽しみにしております。

北田 功さん
本日早退すみません。

細野 達男さん
中根さん、本日は大変お忙しい中、又、遠方よりありがとうございます。お話を楽しみにしております。

中村 佑介さん
今日の会場が会社から近かったのでニコニコしてます。

鈴木 崇文さん
会場が変わり、すごく近くになったことがありがたかったのでニコニコします。

木下 広敬さん
中根さん本日はよろしくお願いします。

肥沼 直明さん
まだ来週の例会がありますが本年もお世話になりました。

佐塚 慶輔さん
中根さん本日の卓話よろしくお願いいたします。今年最後のニコニコさせていただきます。

原 卓矢さん
先日の同好会ゴルフで優勝させていただきました。大変うれしく思います。次回は2月28日に開催させていただきます。ご参加よろしくお願いいたします。

出席率発表

出席向上委員会
北田 功 副委員長

総数:61名
出席:44名(うちZoom0名)
欠席:17名

本日の出席率:77.19%

卓話 演題:「プロ野球裏話」

講師紹介:細野 達男さん

それでは、講師の中根さんについてご紹介させていただきます。
中根さんは、現在YouTubeのプロ野球OBチャンネルで活躍されています。

ご経歴についてお話させていただきますと、1966年に宮城県で生まれられました。
1966年は丙午の年で、その時期は人口が比較的少なかったかと思いますが、中根さんは少し珍しい方かもしれませんね。そういった方はなかなかいないかと思います。
私の1つ年上の先輩になりますので、どうぞよろしくお願いします。

高校は仙台の東北高校出身で甲子園2度出場、出場されております。
えーと、高校卒業後は、法政大学に進んで、六大学の首位打者または、リーグ連覇など、活躍をされて、1989年に、近鉄バッファローズにドラフト2位で入団をされました。
その後、1998年に、横浜ベイスターズに移籍をされました。マシンガン打線の一員として、リーグ優勝や、日本シリーズの西武を破ってですね日本一になりました。ちなみに、この時活躍したハマの大魔神佐々木投手は中根さんの1つ下の後輩で、今日来ている宍戸さんの2つ後輩と東北高校出身で後輩でございます。

現役時代、中根さんは走・攻・守。それと夜と4拍子揃った名選手であり、本日はその辺りのお話をしていただけると思います。30分のお時間を頂戴しておりますが、中根さんは話術に長けた方です。今日のお話の内容は多少際どい可能性がございます。その際は私が進行で止めさせていただきます。私の方から質問をし、中根さんにお話いただく形式を取りたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、中根さんよろしくお願いします。

講師:中根 仁様(日本プロ野球OBクラブ 理事)

皆さん、こんにちは。中根です。
現在、日本プロ野球OBクラブという、プロ野球選手が引退後に集まる公益社団法人全国野球振興会 日本プロ野球OBクラブで理事を務めさせていただいています。
石毛さんから「OBクラブお金がない」という話を散々聞いていて、そこで「YOUTUBEとかやってみたらどうですか?」と提案しました。すると、「じゃあ、お前やれ」と言われ、YOUTUBE担当になり、その後「理事になれ」と、すべて石毛さんの一言で今に至ります。普段はOBクラブのYOUTUBE番組のMCを務めさせていただいていて、話を聞く側の立場でしたが、今日は話す側になります。
プロ野球の裏話というと、さまざま言いたいことがありますが、プロ野球界で裏話となると、お酒とお金と…の話になりがちです。
特に、近鉄バッファローズというチームはその典型で、初年度からご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、金村さんという方が夜の世界の大先生で、金村さんからたくさん教えていただき、なんとか近鉄で9年間プレーさせていただきました。

YOUTUBEでも多くのOBが登場してくれますが有名選手もかなり多いです。YOUTUBEでの流す内容は抑え目にしてあります。特にOBクラブという立場から出せない内容の話が多々あります。
撮影が始まるにあたり、最初は挨拶程度だったのに、話が進むと本当に驚くような話が次々出てきます。その部分をカメラで収めて皆さんにお届けしたいと思っているのですが、スポンサーもいらっしゃるので、それらの内容は全て放送できないほど、面白い話がたくさんあります。

話も、女性やお酒の話ではなく、チーム内の話です。12球団全体から様々な方々が集まります。12球団のコーチや監督経験者などが参加されるんですが、それぞれの球団の内情についてが興味深いです。自分は2球団しか知らないので他の球団の話を聞くと、まさに「へえ、そうなんだ」という楽しい話がたくさんあります。その話が本当に面白いんです。本当はそこをYOUTUBEで使いたいこともあるんですが、OBになると、次はコーチや監督になりうることもあるので、「これはカット」「これもカット」「これは言えない」「これは出さないでほしい」というのがかなり多いんです。その中で、日本プロ野球OBクラブでYOUTUBEを運営しております。もし良ければチャンネル登録していただけたら嬉しいです。少し長くなってしまいましたが、一度覗いていただければ幸いです。



細野さん:まず最初に、今はストーブリーグの時期だと思いますが、皆さんが興味を持っているであろうこと。お金に関する話。そして、スカウトやドラフトについて。それに関連するお金の話も、話せる範囲でできるだけ教えていただければと考えていますが。

中根様:
僕は引退直後に2年間スカウトを務めさせてもらっています。その時期はちょうど裏金問題の真っ只中でした。逆指名の時代で、引退してすぐでしたので、選手を見る目は少し変わっていたかもしれませんが、現役選手とアマチュアの選手と比較しやすい状況でした。そして、毎年アマチュア選手の実力が飛躍的に向上しています。昔の世代の方なら理解できると思いますが、私たちはVHSでスローモーションのビデオをガチャガチャと見ていたんです。でも今はネットで様々な情報を検索できるので、トレーニング方法などもかなり詳細に計算されています。だから、新人選手たちもすごくレベルが高くなっているんですよ。だからこそ、見ていてもみんなのレベルが非常に高いんですね。スカウトの話ですが、色々なマスコミにも取り上げられたのでご存じかと思いますが、那須野選手の獲得を巡って、ベイスターズ、ソフトバンク、そして中日が争い始めました。後から裏金というものを知りました。親や親戚、権力者に声をかけ、働きかけてもらってなんとか逆指名してもらおうとしました。スカウトたちは試合がない日は朝からグラウンドで選手を見守り、終わるまでグラウンドに何もせず居続けました。帰宅するときに監督に挨拶をして帰るるのですが、監督は那須野を中日かソフトバンクに入れたがっていたそうです。そのため、私たちベイスターズのスカウトが挨拶に行っても視線を合わせてもらえませんでした。理由は「お前らの球団の裏金は安いから」と言われました。監督は選手が入団したいチームを決めた後、チームからもらえる裏金をもらえるそうです。後で知ったのですが、他の球団は監督に支払われる金額は数千万単位で大きく異なったようです。裏金は税金の対象になるのでしょうか。皆さんご存じだでしょうか?その金額にはどのように税金がかかるのか、どのように作られるのか疑問です。この件はすでにマスコミで報道されているため、話せない内容ではありません。那須野選手の話に戻りますが、那須野選手は本当に素晴らしい選手だと感じました。スカウトになってすぐの頃、法政大学との試合でした。その時はまだスカウト1年目で詳しく理解していなかったのですが、それでも那須野選手のピッチングには驚かされました。すぐに担当者に、「こんな選手がいますよ。先輩、見に来てください」と言ったら、「お前…今年の目玉だ」と返されました。その言葉を聞いて、やはりそうかと思いました。150キロを投げる彼の投球は、アマチュアなのに本当に驚くべきものでした。

スカウトというのは、結局は取った選手の親のような存在です。ドラフトで自分の球団が指名してもらえた時、私は喜びで涙が止まらず、感慨深い気持ちになりました。彼をしっかりとサポートしなければと思いました。彼が入団した年に、私はちょうどコーチになったんです。周りの選手が見えなくなり、彼ばかりを見るようになりました。自分の過剰な気遣いがあって、反省することもありますが、どう言えばいいのかな、過保護すぎるというのでしょうか。本当に、自分の子供のように彼のことが気になり、気が離れませんでした。スカウトからコーチになり、その子を育てるというのが一番良い形だと言われていました。彼が引退しても、気にかけ続けて、いつもゴルフに誘ったり、イベントに声をかけたりしています。今でも彼との関わりはそんな形で続いています。


細野さん:
年俸についておうかがいします。メディアで報道される年俸と実際の所、その金額はどの程度同じなのか、差異はどの程度ありますか?年俸が年間で1億円などの場合もあるとのことですが、もしそうであれば、それを支払う形態はどのようなものなのでしょうか?例えば、月ごとの支給なのか、半年ごとの支給など、その辺りの具体的な仕組みも知りたいです。


中根様:
年俸についてですね。まず、年俸は12分割され、毎月支払われます。メディアで報道される金額との差異は、ジャイアンツの場合、かなり大きいという話でしたね。

その話を思い出すと、ちょっと腹立たしくなりますが、コーチになった当時、ベイスターズの2軍コーチの年俸は約1300万円くらいでしたかね。高いのか安いのか、はっきりわからないですが。全て話しますが、スカウトになった時は560万円くらいでした。もちろんそれも大きな金額ですが。その後、コーチになると年俸は約1200万円、1300万円くらいになりました。その時にジャイアンツのスカウトの話を聞いたんです。すると、経費をかなり使えるという話や、僕よりも年下のジャイアンツのスカウトが、倍以上もらっていたということで、その時はかなり腹立たしく思いました。それに加えて、六大学時代に慶應でプレーしていた選手がいます。一軍での実績はない年下の選手がコーチになっったのですが、僕は彼よりも低い年俸だったというのが、非常に悔しく感じました。ジャイアンツの裏方さんも高額な年俸を受け取っていますので、ジャイアンツから声がかかると他の人も引っ張られてしまいます。

バッティングピッチャーでちょっとコントロールがいいとかそういう選手は、すぐにジャイアンツに引き抜かれるんですよね。同い年の友達もそうだったんですが、その友達の年俸を聞いたら、ジャイアンツではバッティングピッチャーでベイスターズの倍近いんですよ。今の状況はわからないんです。阪神や西のチームはあまり詳しくないですけど、東のチームは、辞める際はジャイアンツで辞めたいっていう選手が結構いたんですよ。お金の話じゃなくても、そんな状況があったんです。ジャイアンツの裏方スタッフの給料って裏方スタッフは言わないんですよ?同級生だから聞いたら、倍以上だって。まじかと本気で驚いちゃいました。お金がたくさんあるみたいです。


細野さん:
お金のことは、最後のお話させていただきますね。1番もらっていた時の金額はおおよそいくらぐらいだったのでしょうか。

中根様:
私は大した選手ではありませんが、自分の時で最高で、おおよそ8000万円ぐらいでした。今の選手だとおそらく3億5000万円ぐらいではないでしょうか。現在は本当に金額が驚くほど増えているので、たぶん3年やれば1億に達するでしょう。もちろん、税金で半分ほどは差し引かれますが、私たちの時代には1億が何かしらステータスや目標になっていましたが、今は1億は普通の金額なんでしょうか。今だと3億ぐらいですかね。レギュラー選手の給与としては。本当に羨ましいです。先輩たちからはまだ自分たちはまだましだと言われるています。先輩方の時代は3割打ってタイトルも獲得しても現状維持だったようです。


細野さん:
西武ライオンズに森監督という方がいらっしゃいました。その後、森監督は西武から横浜ベイスターズに移られたと思いますが、森監督は西武出身ということで、多くの方々に親しまれていると思いますが、もし何か興味深いエピソードやお話があれば、ぜひ聞かせていただきたいです。


中根様:
そうですね、森監督が就任する前は権藤監督という方がいらっしゃって、権藤さんは自由な方でした。全て自由にやることを推奨されたんです。彼は「プロ野球選手なんだから、プロらしく自分で責任を取れる範囲でやりなさい」というスタンスで、もめごともなく、普通に酒もその辺で飲んでいました。彼はほとんどサインを出さなかったんです。石井琢朗選手や波留敏夫選手が1番や2番を打っていましたが、この2人がサインを出していました。私はある試合で9回でノーアウトでランナーが1塁と2塁にいて、打順がまわってきたので、自分で判断し、送りバントをしたのですが、ファーストフライになってしまいました。それで監督に怒られたんです。「ランナーをお前が返すのに、なぜバントで送るのか」と。そんなにもサインを出さない監督でした。
それでベイスターズの選手たちが監督のサインが出なすぎると感じ、少し調子に乗ってしまい、監督に不満を言うようになりました。そこで当時の社長が、「そういう監督を連れてくるよ、交渉するよ」と言った結果連れてきたのが森監督だったんです。

キャンプ中で、門限を設けることになりました。選手たちに対し、「そんな深夜や明け方まで飲んでいるのはダメだろう。門限を決めろ、選手同士で決めろ」と言われ、選手たちは何時にするか話し合いました。4時や5時はちょっと厳しいということで、3時に決まりました。ただ、これナイター終了時間は大体10時くらいです。試合後に着替えて球場を出るのが10時過ぎくらいで、ホテルに戻りシャワーを浴びたりすると11時過ぎになります。その後、知人との待ち合わせや食事が始まるのが大体11時半くらいです。食事が終わって、何やかんやで帰るのが3時です。その後、森さんが「もう少し早くしろ」と怒られ、2時にしようかと提案したんです。でもそれも却下されて、森さんが「お前らで決めろ」と言ったのに森さんが1時に決めました。1時なんて時間がないじゃないですか。それにさらに罰金が100万円と言われました。私はこれまでプロ野球をやってきて、罰金を支払ったことはありませんでした。100万円と聞いて、やはりビビってしまいました。今の選手なら100万円はポンと支払うかもしれませんが、当時の私はそんなにもらっていなかったんですよ。2回目には200万円で、3回目には400万円と倍々になることになっていました。しかし結局、誰も見つかりませんでした。

まあ、そんな監督だったんですけど、森さんは現役時代キャッチャーでして、当時、谷繁 元信というキャッチャーがチームにいました。森監督は試合中、谷繁がいつも座っている席の横にいたんです。森さんは結構、谷繁にいろいろアドバイスや指導をすることがあったのですが、谷繁が嫌がって、次の試合から端っこに移動したんですよ。その年のオフには、FAしたんですね。やっぱりキャッチャー同士だからかもしれませんね。

僕の森さんに関する思い出は、ちょうど低迷していた時に、ジャイアンツのコーチで毎回僕をやじってくるコーチがいました。試合中、打席に入ると、ベンチからそのコーチが前に出てきて、すごいヤジを飛ばしてくるんです。毎回、「こいつうるさいな」と思いながら打席に立っていました。試合が終わった瞬間、球場内を通ってジャイアンツのロッカーに駆け込んでいきました。新聞記者もまだいないだろうと思って、そのコーチを呼びんでもらって、「何を言っていたんですか?」と聞こうと思っていたんです。そしたら、原さんが出てきて、「今日は悪かった、ごめんな。今日は俺の顔に免じて帰ってくれ」と言って、帰らせてくれたんです。翌朝、グラウンドのロッカーに行ったら、「中根さん、昨日やったの?」という話になっていました。新聞も見ていなかったんですが、『横浜ベイスターズ 中根仁 ジャイアンツベンチに殴り込み』という記事が全紙に出ていたんです。それを見た時は、「これはファームに落とされるかも。森監督が怒るだろう」と思っていました。その日、普段は試合前のミーティングには出ない森さんが来たんです。森監督が「中根、やったな、お前」と言われると思ったのです。森監督は「よくやった。大事なのはこういう気持ちなんだ。これぐらいの気持ちで試合に挑め」とミーティングで語ってくれました。森さんはこんなに優しかったんだと、こんな風に思いました。実際には、森さんとはほとんど話したことがありませんでしたが、本当に助けられた思い出です。



細野さん:
所沢の西武についてですね。清原選手が代表する西武には、色々な出来事がありましたね。私は同級生であり、清原選手が大好きなんですが、私の印象では、彼の試合でデッドボールがかなり多いように感じました。どう見てもそれはわざとではないかと思えるほどでした。その辺りのこと、ご存じでしょうか?



中根様:
多分ね、故意でデッドボールを投げたりはしていないと思うんですよ。それだとすぐにバッターに気づかれます。バッターなら故意の投球がわかります。故意に当てようとしている場合、投球フォームが特徴的になるんで。私には、明確に故意だとわかる投球が一度あったことはありました。

それで、なんでキヨがデッドボールを多く受けるかというと、みんなご存じだと思うんですけど、キヨは体が大きいから、バットを早く振らないとボールに間に合わないと思うんですね。だから、手が前に出てしまって当たってしまうんです。それに、相手が外角ばかり投げて抑えられるバッターじゃないから、内角を使わないといけないんです。だから、そういう意味では、デッドボールを受けることが多いんでしょうね。

だからピッチャーからすると、「まだ避けられるでしょ、なんで怒っているの?」ってなります。同じぐらいの年に、阪神に藪恵壹っていうピッチャーがいて、キヨとやりあったことがあったんです。今のボールは避けられるだろう、って多分藪本人は思っていたでしょうし、キヨもまた、今の投球はわざとだろうと思っていたんじゃないかな。まあ、そういうところかな、と思いますよ。


細野さん:
あと2つぐらいちょっとお話聞いていきます。ドーピングの話ですね。私は最近ボディメイクに興味があって、その中でドーピングという言葉をよく耳にするんです。もちろん、ドーピングは絶対にしてはいけないことですよね。プロ野球界でも以前、ドーピングを使っていた選手が多かったんじゃないかと言われています。そういったエピソードや事例があれば、その辺りの話を教えていただけると嬉しいです。


中根様:
今はダメですよ。今もちろんダメですけど、当時は法に触れない、なんていうか、筋肉増強剤だったり、興奮剤っていうんですかね、集中力を高めるなんか外国人はほとんど持ってくるんですよ。ロッテとかなんかあの50個ぐらい入ってるような粒ガムのボトルのような入れ物に満タン入れて持ってくるんですよ。それを選手らが「俺にもちょうだい」ってもらって飲むんですよね。僕も何回か飲んだことあるんですけど、集中でできてるかなという感じはなんとなくあるぐらです。外国人でガルベスっていう、ジャイアンツにいるピッチャーなんですけど、普段は。すごいおっとりしてるらしいんですよね、アンパイアに投げつけたの見てる方もいると思うんですけど、試合になると彼は別人に変わるらしいんですよ。やっぱ飲んでるんでしょう。ガルベスはのん飲んでたのは馬と一緒の興奮剤を飲んでたって、ジャイアンツの人が言ってました。
ベイスターズに鈴木尚典っていう、2年連続首位打者とってるのがいるんですが、彼がちょっとおち落ちてきた時に、僕のとこにこそっと来て、「中根さん、今日飲みたいです」って、甲子園でいうんです。「いやいやいや、お前は飲まなくても打てるから大丈夫だ」っといいましたが、「ちょっと今日打てなかったら、だいぶ下がっちゃう」と気にしていたので「わかったよ」って答えました。しかし、尚典にそんなの飲ませられないなと思って、胃薬3錠を「コーヒーと一緒に飲むんだよ」といって渡しました。「ありがとうございます。ほんと助かります」っていって飲んで試合に行きました。谷繁に「あいつに渡したんだけど、大丈夫かな?」といったところ、「中根さんなんで渡したんですか。」って谷繁が怒ってしまったので、「違う違う。胃薬3錠渡して今飲みに行ってる」っていう話をしました。そしたら、尚典はやっぱり力があるので、自分で自分の中で飲んだって思ってるんですよね。普通に3安打うちました。尚典から「先生ありがとう。ありがとうございました」って握手してきて、「明日はやらんぞ」とか言いながら、谷繁と正直に言った方がいいかなっていう話になっり、「尚典、お前飲んだの胃薬だぞ」って、告白しました。多分12球団みんな飲んでたと思うんですよ、外国人にもらって。


細野さん:
どうしてもやっぱ話題は大谷選手だと思うんですが、時間がないんで、一言。大谷選手のすごさはどこにあるんでしょうか。

中根様:
大谷選手の凄さ。キャンプに行ったんですよ。そこで、バッティング練習だけでもお金がとれます。飛距離が桁違いでした。中田翔や外国人レアードと練習していたんです。中田は最中のネットに当てたし、レアードは左中間に。でも、大谷は違うんです。ネットを超え、バックスクリーンも超えるんですよ。

プロ野球で初めて見たその飛距離は驚くばかりでした。もう、異次元ですね。村上のさらなる先を行っている気がします。本当に期待が高まります。彼は東北出身なんですよ。ここが素晴らしいところなんです。早くメジャーに行ってほしい。いいピッチャーは、糸を引いてるんですよ。テレビの後ろを通っている感じでしょ。糸を引いてるピッチャーがいいピッチャーなんです。山本もそうですけど、彼はただ甲子園で投げただけ。県大会の決勝は投げなかったんですよね。甲子園で体調を崩してるプロ野球選手が多い中、なんであの決勝で投げなかったのか。OBたちが認めてないって言います。チームで戦ってるんだから、決勝を投げないのはおかしいって。でも私は、正しい判断だと思ってました。あんなにすぐにメジャーで活躍して。でも、同じクラスの仲間とベンチ入りして、結局甲子園に出れなかったんです。もし慣れたら出られたかもしれないけど、出れなかった同級生は、きっと50歳まで営業トークができるでしょう。彼らはすべてを知っているので、その話をずっとできるんです。彼がイメージャーに入れば、活躍できると思います。もう一度、体を鍛えて、そのために努力してほしいですね。

地区ゴルフ大会

地区ゴルフ大会が開催されました。
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